2011年10月12日水曜日

街山荘・城崎通信4 城崎の七人の侍、じゃなく愛すべき六人

 三連休。
 助っ人、応援、ボランティアは動きやすい。

 先ず、日曜9日。マッシーといっちゃんが車に引越し荷を満載して天満を発った。
 ほぼ同じ時刻、倉敷から難波ちゃんが発った。
 
 一日前に城崎へ行って温泉を堪能し思う存分飲みたいと三人が一致した。


 ただでさえ、週末の土曜は店に立たねばならぬクマしゃん
 この日は結婚の四次会40人のパーティーが舞い込んでいましたんや
 城崎進出で何かとカネが要りますわな、ありがたい事です

 明けて10日の朝
 スワンピーたけしことたけちゃんの車にあきちゃんとクマが乗り込んで
 やはりこれも荷を満載して出発しましたぞ。

 連休のタメ相次ぐ渋滞にひっかかり4時間以上もかかって到着。

 ところが着いたら先発の三人が誰も居れへん。
 待つ事しばし、カランコロン下駄の音をノンビリ響かせて三人が帰ってきた
 温泉帰り、ビールもたんまり入っている感じ

 4時間余も運転してきたたけちゃんに先ずはビール
 いやいや、あきちゃんもクマしゃんも待ってましたとビール
 6人で昼間っからチョッとした宴会を小一時間

 さて、作業にと言う時にはマッシーが長々とダウン
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 無理もない、彼は中堅の公務員。人員削減で仕事に追い立てられまくり
 休日も家に仕事を持って帰り休む間がない
 
 もし、今の橋下知事が大阪市の市長になつてしもうたら
 更なる人員削減で、マッシーは倒れるかも
 そんなんもありーの、他に色々あって橋下に大阪市を乗っ取られんようにせなね

 土曜の出発時も予定は3時やった仕事に追われ結局出発は6時を過ぎた。
 そこから夜の道を4時間運転した。
 彼はいつも、 こうしてまでもクマを助けてくれる

 皆もそれは了解、納得ずく
 マッシーはそっと寝かせておいて、いよいよ作業開始。

 先ずは未だ完全に解体しきれてへん壁と床をバラシにかかる。

 たけちゃんが階段下の袋棚
 難波ちゃんといっちゃんは床を剝がす
 三人の呼吸はピッタリ。見る見る空洞が広がる
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 何てたって、たけちゃんは大工に看板屋の職人
 難波ちゃんは元鳶職、いっちゃんもフリーターで経験豊富
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 紅一点?のあきちゃんは女らしく二階の部屋掃除
 こいつがなかなか大変でな

 何せ8年間アイタママった旅館
 閉め切ってはいたらしいがそれでも自然の埃は堆積するもんや
 畳も廊下も掃除機をかけたぐらいではあきまへん
 
 そんな事をオレから事前に聞いていたアキちゃん、それぞれの洗剤を持参
 皆が階下で作業している間を一人っきりで黙々と掃除に励みましたな

 黙々一人でやつてるもんやから、寂しいんやろう時々降りてきて
「見て見てぇー、ホラッ綺麗になったでしょう」とオレを引っ張っていく
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「うん、ホンマや。スゴイやんアキちゃん。やれば出来る子や。ありがとう」
 ホンマにありがたいんやから


 時々アチコチで「よしおちゃーん」と呼ばれ「何々」
「ここはこれでエエんか」「ここ、どうするん」
 もう全然活気に溢れてますねん。
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 で、クマはというと、お迎えを待っとりましてん

 そもそもこの旅館は豊岡市の『田舎でたじま暮らし』に接触して行き着いたとこ
 その担当のOさんが物件案内の時にメチャ丁寧で親切にしてくれて
 物件に辿り着く前に、こうのとりの飛来地、玄武洞、城崎温泉を
 くまなく回って見せてくれた

 二回目の時なんかは、
 クマが城崎温泉駅から電車で帰るのにビールと肴の差し入れまでしてくれたんや

 まぁまぁトチ前置きがながいかな
 
 二階の旅館は掃除さえすれば直ぐにでも使える
 そやけど、旅館だけで生業にするには時間がかかるやろう
 したらば、やっぱりJazzShotBar街山荘もやらなくっちゃね

 JazzShotBar街山荘は当然ログハウス調に決まっとるぜよ
 ほいで、Oさんに北但森林組合のIさんを紹介してもらった

 このIんがOさんにも勝る親切で世話焼きなんやな
 丸太の原木だけを世話したらエエだけのもんを
 クマの話を聞いて、原木の皮むきを一緒にしてくれたり
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 車が要ると奔走してくれたが思うようになかなかね

 田舎は車がなかったら動かれへんしね

 Iさんは自分の車で運転手になってクマの手足のようになって
 何処へでも連れて行ってくれはるやら
 道具が不足なクマの為
 大ハンマー、丸ノコ、大バール、スコップ、ほうき等々も持ってきてくれた
 
 皆が解体作業するこの日、
 内装資材を買い付けなアカンクマのため組合の軽トラで迎えに来てくれる
 豊岡市までホームセンターを巡ったり、食品も購入した
 食品の中に発泡酒の量が一番やった

 誰も知らん未知のとこへ飛び込んできたけれど
 この豊岡という所で会う人会う人、皆さんホンマに親切なんやな
 嬉しい、ありがたい事ですなぁ


 買い物から帰ったら夕方の6時を過ぎていた。
 たけちゃん、難波ちゃんは解体の段階から壁の造作に移っていた
 手馴れた職人のする事はそつなく早いやおまへんわ
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 翌朝起きたらアキちゃんの姿が見えへん。
 階下に降りたら男ども4人も起きていた。
 円山川の畔を散歩にさそった。アキちゃん一人で温泉街散歩してるんや。
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 帰ってきたら、二階の部屋の畳を磨くアキちゃんの姿
 何と、7時に起きてずっと掃除をしてたとさ。頭下がります。

「もう、オレの三日分もやってくれた古都し、皆、温泉行っておいでや。その間、オレは晩メシ作っとくし」
 それからしばらく皆はIさんを取り囲んで談笑の後、カラコロ下駄をならして温泉へ

 呑むに呑んだなぁ。記憶ではオレが寝たのは3時近かったか

「よしおちゃん、アタシ撤回するわ。ここホンマにエエやん。やろやろう」
 アキちゃん。実は城崎の話が出た時は猛反対
「ワタシは城崎なんか絶対行かへん」なんてわめいてはりましたんやな
 それが、現物に接して180度の転換と相成ったちゅう訳や

 次の日も、皆にはもう作業エエから温泉ゆっくり愉しんでおいでと
 皆が出かけた後、一人で作業してたら、またまたIさんが登場
 作業の手順が分からんから片づけや掃除をしてくれはったんやわ

 たけちゃん、アキちゃん、マッシー、いっちゃん、難波ちゃん(これ歳のじゅん)
 結構ゆっくりして帰ってきた
 3時の出発まで、アキちゃんは最後の最後まで掃除を頑張っていてくれた
 

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 難波ちゃんは一人。たけちゃんとアキちゃん。マッシーといっちゃん。
 三台の車は迎えのローソンの駐車場から帰途についた。

 途中、出石(いずし)名物の皿そばを食ったらしい
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 カメラ
写真提供・アキちゃん

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