障子の張り替え

五年も経つとね〜

客室の障子が破かれ見るに耐えかねない状態になってきた

そこで、本日は初めての障子の張り替え

けど、普通にするのんオモロないし

遊んだった

増版決定❣️

増版決定。

うれしい悲鳴！さぁ大変や、またまたシコシコ印刷に製本

売れてます。

ぜひ、ご購読を🤗

外は相変わらずの雨

またまた朝から飲んでマンネン。
よしおちゃん、来週はまたまた手術ちゅうのにそれでイイの？

イイんでやんす。

ネイティヴアメリカンの言葉で好きなのがある

「今日は死ぬのに良い日だ」

生きてるのは辛い事、寂しい事、悲しい事、激怒する事等々

眠りにおちたらファンタジックで楽しい夢をけっこう見る

そやから寝るのん大好き。

死のことを永眠って言うよね。

オレにとって毎日が「今日は死ぬのに良い日だ」

昨日はよう働いたぜよ

とは言うもののお客さんが多くて働いたのんとちゃうねんな〜

その逆で月末の土曜ちゅうのに宿泊客ゼロなんすよ

都合で来れないと二組のキャンセル

よ〜し、ならずっと懸念してた事を片付けるべえ

オレをこんな体にした憎っくき階段を塞ぐ

とは言えそこは非常階段にも使えるので完全に塞ぐ訳にはね

蓋をしてパッとはねたら非常階段❗️になるのだ

で、昨日は一日それに取り組んだ

夜になっても作業は続けられ

やっと終わったのが10時くらいかな、ホットしてホットウイスキー

玄関のドアが開いた、男子一人ヌボーっと

「泊まれますか？」「ハイハイ、どうぞどうぞ」

晩メシはコンビニで食ってきた。

初めコーヒーと言うたのをビールに切替えサッサと部屋に上がりお寝む

外は相変わらずの雨、お客さん来る気配ないし

新たにホットウイスキー入れてトイレへ

ガタガタと音。寝た人が起きてきたのかな

慌ててトイレを出たら二人の男がドアを開けて出て行こうと

「いらっしゃい、どうぞ」

「やってますの？」

中年の男子、ここんとこ男、しかも年配が多い

それでもお客さん、心と裏腹にニコニコお迎えする訳

飲んで食べて「よしおちゃんも何か飲んで」

段々話が弾んできた。

今の日本アカンよな。日本人ホンマにアカンよなってな話題。

昨日、年金カットが衆議院で強行可決

コレってフランスならゼネストちゃうん！

反応希薄、無関心無関心、あ〜あ嘆かわしや

「よしおちゃんに会えて良かった。これからもっと考えるわ」

二杯も飲ませてくれたのもあってワシ、気を良くして

著書の『山麓の炎』をプレゼントしたらメッチャ喜んでくれた

寝たのが3時過ぎ、起きたのが6時、お泊りの朝食が8時

そこへガス漏れがあるので道路工事するので

騒がせます。ご迷惑ですからヨロシクと

外は相変わらずの雨、工事始まってウルサイ

こんな日は朝から飲んで寝てこましたれ

師走、年末年始は城崎温泉で一番安いお宿 街山荘で❣️

カニだ❣️カニだ❣️

カニシーズンやでー

二、三日前から来月、年末年始の宿泊予約が次々入ってきてます。

城崎温泉お宿 街山荘名物

飲み放題4時間半3800円と🦀で師走を楽しもう❣️

城崎温泉で一番安いお宿とJazzBAR 街山荘まちさんそう

実家のようなアットホーム。若い人熱烈歓迎🌟

ログハウスBARで食べて飲んでビリヤードも楽しめる

一泊二食付 平日7000～9000円

休日前と連休、年末年始7000円～12000円

4時間飲み放題🍺🍷 3800円  🦀料理（カニ刺し、焼きガニ、カニ鍋）4000円

飲めない人の個人と団体、お年寄りとお子さんはお断りします

それに酒癖の悪い人は断固御断り‼️

電話予約 080-6207-1415

メール予約 machi_guevara_kun@yahoo.co.jp

兵庫県豊岡市城崎町湯島927

66kg割った❣️

最低でも二日に一回は1~2時間トレーニングに励む。

オレの場合、トレーニングでなく鍛錬と称している

もう、10年ほど前から左膝が痛く時には水が溜まるから走るのは止めた

ランナーに悪いけど、走るって走るだけやもんね、オモロないし

五年前に酔っ払って階段を頭からストンと落ちて脊髄損傷

それまでは鍛錬の基本は鉄棒の逆上がりやった

けど神経が壊れ懸垂すらでけへん

もっぱら鉄棒にぶら下がるのみ、それも執拗に何回も

立木を蹴る、張手、掌だけでなく腕の裏表

狂った神経がしびれと痛みを居座らすのをそれで一時的に解放してやる

編み出したストレッチ、筋トレのメニューの数々こなしていく

時には木刀を振り回す、棒術的なこともやる

歩く、普通には歩かない。

体を捻り足を交差させ、後ろ向きに歩いたり

雨の日は店に備え付けたサンドバッグと鉄棒がお相手

ダンベル、模造刀の抜刀

肉は食わない。

動物タンパク質は魚と卵。野菜をいっぱい食う

主食は玄米。毎食欠かさないのはニンニク、すりゴマ、粉茶、酢

毎日酒は飲む。ウイスキーボトル一本近く飲むのも珍しくない

タバコを止めたらパーフェクト

膀胱にポリープが出来た。医者はタバコが原因と言う

そこで今、減煙。ガンに打ち克つ食材を好んで摂取してる

玉ねぎ皮のお茶、ブロッコリー、エビの皮、イカ等々

来月5日に再手術、その結果悪ければ膀胱を切り取る

絶対、打ち勝ってやる

玄米食を始めた昨年は76kg前後が今日初めて66kgを割った

腹の贅肉が落ちて随分スリムになったぞ

ただ今73才でござる

深夜の悪いクセ

悪い慣習なんかな、夜中に目が覚めてそのまま眠られへん。
親父がウイスキーより芋焼酎のお湯割がエエって、、、
えっ、親父と酒飲んだことないし、
目が覚めた、、、親父ね、親父ね

何度も殺したろかと思った親父が夢で一緒に酒を
あちゃー、コレって招かれてるんや、冥土に

アカンアカン、行かへんて未だそちらに行かへんて
けど、次の瞬間何が起こるか分かりまへん
ひょっとして即死ってこともありんすね、、、

最近、女子のお客さん少ないし
男子に囲まれる時多いよ

城崎温泉で一番安いお宿とJazzBAR 街山荘まちさんそう
実家のようなアットホーム。若い人熱烈歓迎🌟
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一泊二食付 平日7000～9000円
休日前と連休、年末年始7000円～12000円
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それに酒癖の悪い人は断固御断り‼️
電話予約 080-6207-1415
メール予約 machi_guevara_kun@yahoo.co.jp
兵庫県豊岡市城崎町湯島927

城崎温泉お宿街山荘まちさんそう、珍客、来客

小さなお宿、しかも宣伝費は一切使わへん。

そやからかどうか、平日のお泊りはほとんどない

けど、温泉街に入るとそれでも観光客の多い日も少なくない

20年近く前に信州木島平村でロッヂをやってた時もそうやった

平日でも泊り客が多いのは

宣伝費をかけたり安いツアーを見境もなく受ける

あのころ、海苔卵カレーってツアーがあった

朝メシは海苔と生卵、夕飯はカレー

それで一泊1800円前後。宿の儲けナンボやねん

多分、城崎温泉でも平日にお客さん取ってるのはそんなんかも

って事で平日の街山荘はヒッソリ静まり返ってまんねん

それでも夕方になったらBARとして店開けます

営業してるからCDはかけます。

誰もけえへん、音楽すら寂しいんやけど

ま、平均一組のお客さん来ますねん

それが今日は昼からの起しどす

「よしおちゃ～ん」

朝練は大谷川向こうの丘で、こじんまりしてるけど紅葉がここちよかったぞ。

約2時間済ませ厨房で遅い朝メシを作ってると入口の方で男子の声

は～いとソソクサと出て行った「おっ、伊藤ちゃんやんか❣️」

約4年ぶりかな。けど、彼はいっこも泊まったことがない。

この日もよその宿に泊まってオレに会いたいから来たと

何それ、こんなんチョクチョクある。宿してるのにメゲるよね〜

可愛い彼女連れて今から大阪に帰るとさ

そう、彼は大阪の法善寺の近くでSKAVOOVIEというBARのオーナー

他所に泊まって顔だけ見せるのはムカつくけど

訪ねて来られると嬉しゅうてつい話し込んでしまう

八冊目の著書を見せたら彼女が読みたいって買ってくれた

その晩、オッちゃん一人がご来店

オレ、オッちゃん好きちゃうねんけど笑顔でお迎え

それが良かった。

この人、名古屋からバイクで来て九州まで行くんやて

つい先日、名古屋からチャリで九州まで行く青年が来たとこやん

たまたまやけど、名古屋の人ってそんなん多いん？思ってしまう

この方、年収1000万近くあったサラリーマンを辞め

これからは自分の為の自由な時間を満喫したいと

型にはまった生活を抜けて何が待ち受けてるか分からん明日を目指す

もう、オレの大好きなパターンや

ほんで、オレの本を見つけ『山麓の炎』『無血の抗争』『小説 征生男』

旅の夜の楽しみにと三冊もお買い上げ❣️あっざーす🙏

ええ店に入った、何回も言うてくれる。本、早よ読みたいって

そこへ京都から来た学生がお二人ご来店

皆一緒のテーブルで旅の出会いを楽しむ語らい

皆さん一杯だけ飲んで帰るはずが宿の門限ギリギリ迄語り合ったね

また、政治の話や沖縄の基地闘争の話したんやろって？

当たり前だのクッキーや、それなかったらオレちゃうしね〜

はいはい、🦀の季節ですぞ❣️

城崎温泉 お宿とJazzBAR 街山荘へお越しやす〜👍

城崎温泉で一番安いお宿とJazzBAR 街山荘まちさんそう

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一泊二食付 平日7000～9000円

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飲めない人の個人と団体、お年寄りとお子さんはお断りします

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兵庫県豊岡市城崎町湯島927

生涯３度目の救急車

まさかのアクシデント、全くよー次の瞬間何が起きるやら

あ〜は、、、人生三回目の救急車で搬送ときたぞ

昨日は二回目の手術日やった訳

前日は夜9時以降固形物は食べたらアカンねん

けど、珍客の来訪で一緒に昼呑み

珍客は仲良しの漁師のOちゃん

半月以上ぶりかな、今回はセコガニをドッサリ

昼下がりに寝入ってもうて、起きたのが6時過ぎ

そっから片付けのラストスパート

何日入院になるか、二日から五日間とやってみな分かれへん

帰ってきて直ぐにお泊りがあるかも

そやから、片付けの掃除に没頭して気付いたら10時

あっ、何も食べられへん

入院の用意もしてたら風呂にも行かれへん

なら、朝一に行くベェ、手術受けるのにちゃんとしておきたいもんね

病院は10時に入る。

8時に風呂に行って、9時25分の豊岡病院行きのバス

で、身体をキッチリ洗って湯船はそこそで出た

身体を拭いてると、アレッ、何コレ、変！

全身がスーッと脱力していく、ドッと空腹感で目眩

時々あるねんな、腹減り過ぎて血糖値が下がって脱力していく

そんな時は蜂蜜飲んだり何でもエエから口に入れる

10分~20分で正常に回復する、はず、なんやけど

手術直前にもう何も食べられへん

だんだん立ってるのも出来んようなって床几の上にへたり込んだ

次は座ってるのもでけんようになった

思わず床几の上で寝転ぶ、チョッと休んだら大丈夫やろと

10分、20分寝てても益々力が削げて朦朧となる

素っ裸ままでこのまま変なことになっては

必死で力振り絞って脱衣箱から衣服を取り出し

またまた更なる力を振り絞って、パンツ、靴下、ズボンに上着を着る

その時点で全ての力を出し切って起き上がる事もでけへん

近くにいた人に温泉の人を呼んでもらう

「救急車呼びましょうか？」

「いや、もうチョッと様子を見て」

その言葉が変！ロレツがおかしい、アカン、やっぱり救急車や

この日入院して手術受けるはずの豊岡病院に搬送

直ぐに点滴、何と20分ほどで正常に回復した

極度の脱水状態になり血液から酸素が激減してた

で、30分ほどで救急室から解放され泌尿科へ

こんな状態では手術はでけへんから後日って事に

さて、そこから困った困った、どうしよう

温泉から病院に直行、って事は財布もカネ一円もない

タクシーに聞くと豊岡から城崎温泉まで5000円位と

バスやと410円、、、このオレが自分のためにタクシーやと

それよりも何よりも腹減ってふらふら一歩歩くのも大変

何人か心当たりに当たったが皆都合つけへん

万事休す。

よしっ、強引は手段を。バス停はお宿の直ぐそば

バス停に着いたら「カネ持ってくるから待ってください」

で、病院前のバス停の時刻を見た

く〜〜っ！5分前に出たとこ。後は2時間半待ち

タクシーを見た。「老人一割引」

タクシーの中でも座ってられず横になって帰ってきた

タクシー代 3400円

ひっさしぶりの楽しい一夜

「殺したろか、いやいやそれよりもっと過激に殺すどボケ！って大阪では普通に言うねんけどな、これは他府県の人にはジョークとして通用せえへんな」
「当たり前ですやん、奈良でも通用しまへんわ」

何か今年は変や。夏からこっちヒマ過ぎ～～っ！
けど、昨日はひっさしぶりにお泊り10人さまで楽しく忙しかった
メインは京都から学生がバイクで五人やってくる
若者大好きのオレ、メッチャ楽しみやってんけど
この子ら飲めへんし大人しいし早よ寝てもうた

それよかチョッと年上のこれも男子ばっかり奈良から三人さま
彼らは中学生からバンドを組んだ仲間
その中の髭を蓄えた1人が、人懐っこいちゅうか馴れ馴れしいちゅうか
オレにべったら寄り添ってくんねんな

でまぁ、殺したろかなんか言っちゃて仲良しになりまして
「俺の唄聞いてぇや」「要らんわそんなん」
「俺、上手いねんど」
「あのな、50年も店でライブやってきたんや。耳肥えすぎてなその辺のんは聴きとうないねん」
スゲないないオレに全然平気で横でギター抱えて歌い出す

四国高松から遥々来てくれはつたカップルさん
彼は街山荘名物の飲み放題、彼女は明日運転するのでそこそこに
で、梅酒二杯飲んだ後はオレの蜂蜜をお湯に入れてそればっかり
売り上げあがりまへんなぁ～
彼は酔って寝ると先に部屋へ上がって行った

彼女と奈良からの三人の若者とで結構語りあったね

多分、夜中の2時頃迄かな

人懐っこい奈良の若者がゲバラとオサマビンラディンに似てた

ほんでオレのウンチクを聞く中で

昨日完成したオレの八冊目の著書『征生男ゆきお惜春』お買い上げ〜

三人で回し読みしてくれるんやと👍

オレの新作『征生男 ゆきお 惜春』が出来たぞ〜

よしおちゃんは今日もいっぱい働いたぞ

その前に朝寝をいっぱい、起きて鍛錬もいっぱい

鍛錬、最近調子がエエ、一時間半から二時間はやる

脊髄損傷の後遺症に寒さが容赦なく襲ってくんねん

そやから、先日病院に行ったけどラチがあかへん

結局、絶えず体を動かして血の巡りを良うするんやと

10年以上かけてきたかた、懸案の八冊目の著書が出来た

小説『征生男ゆきお 惜春第1章』

コイツは全く一人で印刷、製本とやったぞ
脱稿してほぼ10年以上になるかな

今夜はメッチャ達成感があるのだ

それに、よしお自慢のチキンハムも久しぶりに作った

う〜ん、美味い。我ながに天晴れ👍

明日は10人のお泊りさん、頑張るぞ〜〜

小説『征生男ゆきお 惜春』は多分、オレの生涯の代表作になる

絶対、何かの賞を取ったるさかい💪

現在、限定50冊。既に予約で明日から発送なのだ

送料込みで1200円。早い者勝ちでござる

ぜひ、ご購読を。では、内容をチョッとピックアップ

『征生男 惜春 第1章』

オレンジ色に輝き大きく膨らんだ夕陽が、正に沈もうしている方に向かって駆けた。ダッシュする身体に風が当たり脇に流れる

窓からの陽射しが教室の壁を斜めに仕切り明暗をクッキリ浮かびあがらせ、人気のない室内でたった一人きり闘いの序曲を奏でているような。深く息を吸い吐き、胴振るいをして、肩を回して筋肉を解した。

大阪の大正区。工場と煤煙に煙る下町。貧困と差別と如何わしさが、腐った魚の腸のようにむせる下町

一人に多勢。味方は全て逃げた。いや、初めから味方なんて居なかった。

裸電球の淡い灯りの下、布団を数枚敷き詰めた上に一人の少女を囲んで数人の少年。皆、征生男と同年齢。勝之もその中に居た。タバコの臭いに汗と男女の精液の臭いがムッと鼻をつく。少女はほぼ全裸。少年の半数も全裸に近い。性遊戯の濁った絵巻

二人の前にきたウエイトレスが「いらっしゃいませ」を全部言い切らないで「いらっ」まで口にして征生男の目と合った。一瞬どちらの目も更に見開いて静止。
「アッ」と声が出たのはどちらか、いや同時に。

全てを征生男に密着させながら二人で征生男の衣服を意図も簡単に剥ぎ取り全裸にさせた。女の手が征生男の全身を這い回り、交互に唇を求めてくる。征生男の顔面は二人の女の唾液でべたつく。充血してそそり立つ征生男の男自身を口に含み巧みに舌を動かす

パチン。高野の平手が征生男の頬に飛んだ。淡い灯りの狭い空間に疑念と屈辱が弾けた

度重なる今となってはこの教育指導の無能さをさらけ出す教諭を徹底的に潰すと決めた。クラスの仲間全員に英語の時間は遅れるように指示を出した

切ないと思えば負けなんや。踏ん張る。敗北こそ惨め以外の何物でもない。闘いが、心の闘いが立ち塞がり孤独な切なさが離れない

誰が何を仕組んだのか、夜の妖精の悪戯なのか、冬の夜気の冷たさの中に一瞬火が点いた。小さな炎が熱く燃え出していた。 閉じた瞼には闇しか写らぬのに燃える赤い赤い炎に包まれて照美の唇がピッタリ征生男の唇に重なっていた。 

どっぷり赤い血。自分の赤い赤い血が。ドボドボと出てきた。
痛いはずが、この瞬間に噴出した猛る感情で痛さも恐怖さえも払拭させていた。こんなに血が出てくる。妙な感じだ。血は赤いんや。自分の血も赤いのだ。 

突然、腹部に鈍痛。サングラスの男がエナメル靴の先端を横合いから喰い込ましてきた。「ウッ」と前屈みになった時、視野の上部からビール瓶が垂直に降りてくる

次の瞬間もの凄い速度でコンクリートの地面が迫ってくる。刹那、征生男は体を少し捻り右肩を地面にむけた。右肩が地面に激突するや否や間髪を入れず更に体を捻って受身をしてクルッと立ち上がった

連行、強制連行ってどう云うのか、日本は明治維新で富国強兵を推し進めたと言うのも歴史でなろうたやろう。要するに天皇の主権の下に軍国主義になって隣の朝鮮を侵略して植民地にしてそこの人達を奴隷として無理矢理連れて来たんや

どんだけ正しい事でも押し付けたらアカンと思ってる訳や。押し付けてな押し付け通したらな、受け手の自主性とかちゃんとした考えが押しつぶされて思考の軟禁状態になって本音を全て隠されてしまうと思ってるねん。

「そんなん言うたらアカン。この頃の征生男を見てたら何か怖いねん。お兄ちゃんみたいにいつかメチャメチャやられそうで」 

　照美を視る。歌子が浮かぶ。自分の体の隅々に歌子の臭いが浸透してると思う。その自分を照美に重ねるなんて許されないのだ。それが抜けきるまで照美には触れられない

何かとてつもなく長い闘争に身を置いているような錯覚で征生男の精神は鬼神のように凄惨で残虐なものが漲っていた。 

警棒をかざし振り下ろす黒い集団。赤旗の竿を横に突き出したりプラカードで防戦するデモ隊の一部が目に飛び込んで来た。征生男の体は自然に前のめりになって前方にのり出した。 

お宿街山荘まちさんそうには変わったお客さんがきます

午前中はそこそこ良い天気やったのに午後に思いっきり崩れた
その瞬間、オレの中からモチベーションが姿を消した

2時頃の超遅い朝メシ、傍にウヰスキーのうっすいお湯割り
昨夜は面白いお客さんが二組飲みに来はった

見た瞬間、彼女の方は見覚えがあるような、、、

けど、彼はどう見ても初めてやし、普通に「いらしゃい」のお招き

「僕らここ二回目ですよ。去年も来たし」「？？？」

「ほら、大阪の針中野で串水口って焼き鳥屋してる」「？？？」

「FBでもイイねしてくれてますやん」思い出してきたぞ

けど、彼は初めて見る〜、聞くと10kも痩せたとか

「城崎温泉に来るのはココ、よしおちゃんに会いに」

「嬉しいこと言うてくれるやん。ほな、何でウチで泊まってくれへんの」

「ウッソ、メシ付いて7000円から❣️次は絶対泊まります。宣伝いっぱいしときます」

せっかく飲みに来てくれて仲良く喋ってたのにちゃんと説明してなかったんや

ホンマにオレっていつもどこか抜けてるわ😲

マイ著書『無血の抗争』買うてくれた、いや、買わしたかな。

写真で去年の太った茶髪の彼と痩せて黒髪にメガネ、全然別人やん

二人が帰って間もなく男子お一人ご来店。

天橋立から🚲で此処まで来たとさ。

いやいや、そのずっと向こう愛知県を出発、ずっと🚲

更に屋久島を目指してはんねん、凄いね〜〜

「ほんで、今夜のお宿は？」「今から行けるとこまで行きます」って

おん歳既に38歳ね。若いって言われんね。

かつての🚲で近畿一周の青年は当時学生で21才やったかな。

も一人鳥取から城崎温泉まで、そこから京都川端2条の街山荘、大坂天満の街山荘

そしてこの城崎温泉の街山荘にきて鳥取へ帰っていった青年も居た

愛知から屋久島ね〜遠いよね〜

世の中には色んな変わった人が居る

オレはそんなのが大好きときた

類は友を呼ぶ、なら、オレも負けず劣らずの変わりモンなんや

彼は自らマイ著書『山麓の炎』『無血の抗争』二冊をお買い上げ

色んな話をしたなぁ、最後はやっぱり社会政治の話

無知はそれ自体邪悪で、無関心は凶器であり暴力であると言うオレの持論

深夜2時近くまで話し込んで、

ワシ寝るしそのソファーで寝て勝手に出て行って

「ありがとうございました。体も心も充電できました。また来ます。お元気で」

彼の名刺の裏の走り書き

ところで全く話が変わるけど

『制服向上委員会』ってありますな

何も知らんからAKBとかのチャライアイドルかと思ってた

今日、別件で彼女たちの事を知った訳

スゴイね、素晴らしいね、偉いね〜

見直しました。制服向上委員会の一ファンになりま〜す💖

素っ裸でナンパ

一と糸まとわぬ素っ裸でのナンパしたような

基本誰かと一緒に風呂するのんキライやし（魅力的な女子ならOK❣️）

入浴中に喋るのも好きちゃうし

温泉は一人で行って黙してゆったり湯に浸ること

それは信州木島平村の馬曲（まぐせ）温泉も城崎温泉でもそう

そやからオレが入浴してる時の顔は厳つく人を寄せつけないはずや

最近は坊主頭にしてるからヤクザ風やし声をかけられることは先ずない

入浴中は唯我独尊って訳っす

けど、一人だけニコニコ声をかけオレの横に来て話しかけるのが居た

何度か会う度にそう、ハテ？この人と何処かで？

で、聞くと、イエイエ温泉で会うのが初めてときた

では何で？

湯けむりを背景に凄いオーラを発してる、とね

そこまで言われたら話し相手にならざるを得ないよね

この方、豊岡で開業の歯科医さんやった

てな具合で、それは例外で温泉では誰もオレには声をかけてけえへん

当然オレから声をかけるなんて太陽が西から上がってもあり得ない

最近は一番遠い『鴻の湯』に夕方6時ごろいく

夕食時のこの時間は空いていてイイ

鴻の湯の露天が俺のお気に入り。

露天と言わず庭園温泉というだけに

湯船は奇岩で囲まれなかなかの趣を醸し出している

で、オレは自分の定位置を決めている

脱衣場のロッカーは一番奥のK2、洗い場も端のシャワーのある所

湯船も一番奥の傾斜になった所

ところがそれを誰かに先を越されると「くそッ」と不機嫌になる

いつも前置きが長いよな〜オレの文書

高齢者の特徴？いやいや何を仰って、よしお文学だぜ(⌒-⌒; )

温泉は最低で一時間、ところが昨夜は

30分で切り上げる羽目になった、素っ裸でナンパしたから

オレが庭園に入った時は誰も居なく定位置で悠々と横たわっていた

しばらくして、ガヤガヤと若者が入ってきて思わぬ悲鳴

ゆったりと静かに浸りたいオレの気分を逆撫でしやがった

透明な湯の深度を見誤ってつんのめたらしい

それをキッカケで横にいた叔父さんと会話になった

「何処から来られたの」

「大阪のナンバーからです」

「何処にお泊まり？」

「ええっと、確か大川という宿です。地元の方ですか？」

「いや、豊岡から来てます。豊岡市民は400円で入れます。電車賃200円要りますがね、城崎町民は100円で高齢者は無料ですよ」

あっ、オレ、その無料の高齢者。こういう時だけ喜んで高齢者になる

「僕ら、素泊りで今から晩御飯食べるのですが何処かイイとこありますか？」

と、叔父さんは城崎温泉通を披露して店を紹介し始めた

そこには街山荘の「ま」も入ってない

思わず声をかけ話に割って入ってしもうた

「ウチへおいでよ。オレはその大川からちょっと向こうの信号を右に曲がった所。ローソンの斜め向かいでダイニングバーやってんねん。酒はもちろん食べる物も多いし食事も出来るよ。それに観光客が下手に行ったらボラれるし、オレとこは良心的やで。ほんで、オレも大阪」

「ヘェ〜そうですか。ほな行かしてもらいます」

「おっしゃ、ほな早よ上がって待ってるわ」

てな事で予定より早く温泉を切り上げた

夜の寒空の下、チャリで速攻帰ってはみたが

彼らが必ず来る確証はない

一時間待った、二時間待った。けえへん

10時になって諦めてウイスキーのお湯割を飲みかけた

ドアの外に二人の若者

温泉から上がってぶらぶらしながら居酒屋を除いたが止めた

お漬物盛り合わせが1200円にビビってコンビニで買い物

宿に帰ってそれを食べたけど何か物足らず来たとさ

コンビニで一人1000円以上の買い物、それでも満たされない腹

21才の学生。二、三のバイトしてクラブ活動もして

できるだけ節約した今回の男二人の旅行

ホンマに最近の若者はエライ、働いて学んで遊ぶ

素泊りの宿の料金が5000円、レンタカーが10000円、コンビニで2000円以上

宿代に温泉のチケットと駐車場代込み

街山荘やったら7000円で朝夕食付き、こんな料理やでと写真見せる

コンビニなんかで買い物するより1000円もあったらこんなん食えるよ

オレの言うこと素直に信じてきたら良かったのに

「ホンマにそうですわ」な〜んちゃって

彼らの注文以外に甘エビの塩焼きサービスしたら喜んでくれた

「けど、男二人だけって淋しいなぁ〜」

「僕は彼女居るんですがコイツは居てへんし」

「いや〜わかれたとこです」

「捨てたん？捨てられたん？」

そんなとこから話が盛り上がり彼らの日常生活を聞いたり、

オレがまたまた時事の話で過激に喋ったりで日付が変わった

朝飯食べにおいでや。600円でエエわ。来ます来ます。

お勘定の時「安過ぎ！」と思わず叫んでくれた

今朝、9時半頃やって来てオレも一緒に遅い朝食

若者とはホンマに不調が合う。彼らも馴染んでくれた

今朝はエエ朝や❣️

気分エエからまた昼からチト飲んでまんねん。