「よしおちゃ~ん。よしおちゃんやんか。何でこんなとこで?」
突然後ろから飛びつくように女子に抱きつかれた
「おーぉおお」相手の顔を見てオレも青天の霹靂(へきれき)
場所は京都四条河原町の路上
この日朝から多分、約10kmは歩いたやろう
右足の膝がチクチク痛み出し、左の股関節が遠慮勝ちな悲鳴
i padを入れたバッグは肩にズシンと圧力を加え
よしおちゃん、もうへとへとフラリフラリ物憂げに休まずただ歩いていた
「まあぁお茶でも一緒に」
そんなコトがなかったら休まず歩き続けていたやろう
ジャズピアニストの大森一浩さんと相方のジャズヴォーカルの大森浩子ちゃん
彼らが京都にも来るであろうと思うのは当然で
そやけど、オレが京都のド真ん中を白昼ラリフラリ歩いてるのはね、
誰しも城崎温泉に居ると思い込んで当り前だのクッキーだぜ
ことさら久しぶりではないけど思いがない場での出会い
先ずは「よしおちゃん、何で京都なん?」
「それはヒ ミ ツ」ホンマに秘密なんやから、教えな~いでがんす
約半時ほど懐かしく話し込んだわさ
ワシね、元来秘密の持てない男、内緒にしとこと思ってもつい喋ってまう
だがじゃ、今回だけは頑なに秘密にして単独行動持続してきたぞ
でもよ、こんな偶然の出会い。しかも昔から親しい仲であってね
ま、エエかとベラベラ喋っちまったよ~
一つは朝から歩き疲れ孤独に京都の町を徘徊
疲れと寂しさが一挙に噴出してゲロッてもうた、アハハハ
大森夫妻と別れて直ぐに五条大橋にさしかかった時、
目に飛び込んできたのは、レンタサイクルの看板
こんな時はもうチャリに限りますなぁ
それから3時間スイスイと移動でき僅かやけど成果が上がった
城崎温泉から電車に乗って豊岡を過ぎると一面の雪景色に変わり
車窓からは雪が横殴りに飛来し視界の遠くは雪で白く霞んでいた
樹々の小枝までにも雪が繊細に化粧をして回顧的なロケーションを楽しましてくれた
三月に入って時ならぬ雪の日が続いている
京都から帰る時も城崎温泉までずっと雪やった
そして、今朝は珍しく快晴な空がお日様の温かい日差しを柔らかく差し伸べていた
そんな中、昨日お泊りの九名のお客さんが時間差で次々帰っていった
嬉しいコトに週末土曜日には必ずお泊りがある
9日の土曜は4名さまの予約で京都を出たのが金曜の夕刻前
金曜にカップル2名さまの予約が入り
何と当日の昼下がり3名の女子が突然の予約
都合9名と一挙に膨らんだぜよ
この三人の女子が料金は幾らですかと訊くから
一泊二食6500円ですよと言うと、意外と以外や
「ええ~っ、素泊まりで5000円以下を探してます」
街山荘は素泊まりしてません。あのね、素泊まりでも食事は何処かでするでしょう
6500円て朝夕食が付いている方がお得でしょう
夜、8時頃着いて早速食事でがんす
名物タンドリーチキンにソーセイジ、更に季節柄の鍋
「へーっ、6500円でこんなにも付くんですかー」喜んでくれました
異口同音に4人の若者男子も感嘆してくれた
この若者たちは夕刻前に到着
ほんで、さっき女子三人が突然のお泊りで8時頃着くらしいと言うと
予想通り、「ほな、俺らも8時頃帰って来て晩メシしようぜ」ときたぞ
よしおちゃん、こんな細工もしてお泊りのお客さんがより楽しくなるようにね
結果は7人で楽しいトークの夜と相成りました
昨年までは宿泊予約の大半が楽天トラベルからやったのが
この日は全てオレのブログを検索して来てくれはったどすえ
一重に、よしおちゃんの努力の賜物と自画自賛でござる
週に一度、週末のお泊り
いやいや、先週は平日にも突然のお泊りがあったぞ
若いカップルが神戸の須磨からおいでなすった
このカップルさんなかなかどうしておフザケでオモロかったぞ
で、翌日の夜、一人の青年がおずおず入って来て
泊れますか? はいはいどうぞどうぞ快く応対しますわな
もじもじ思案気な様子に話をお伺いしたら、チト込みった訳が
仕事で日帰りの積もりで城崎温泉まで来たものの
仕事がもたついて帰れなくなった
所持金8千円、宿代を使うと明日大阪に帰れないときたものだ
話を聞くほどに気の毒になり、ウソをついたり悪さの出切る人ちゃうし
「ほな、こうしましょ。宿代は後日郵貯に振り込んでください」
「そんなんでよろしいんですか」
「料金はまけません。で、ここはバーですから楽しく飲んでください」
「嫁にも怒られるし、ホンマに最悪ですわ」
翌日、青年は日和山のマリンワールド近くにお客さんが居る
バスの時間を調べだしたので、快く送ってさしあげましたよ
三日後、「お世話になりました。お金は振り込みましたので確認してください」
そのようなメールが入りましたぞ
仕事、上手くいったんかいな
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