2014年1月17日金曜日

明日に向って♪♪♪

殺人容疑で二人の検事が尋問に来た
一瞬「ばれたか」と不安と萎縮が織り混ざり狼狽したものの
そんなバカなバレる訳がない、あくまでも白を切り闘うんや

夢ってホンマに不思議なもんや
夢の中でオレは祖母を殺害し地中に埋めた設定になっていた
掌が冷たくなり冷や汗が額に滲み出て切り抜けようと心はもがく
そこで眼が覚めホッと、何でこんな夢?

何と未だ明けやらぬ5時半、もう一度眠ろうとしたが無理
ならば起きて山積みされたものを片付けよう

厨房に洗い物がいっぱい
昨夜は新しい派遣の仲居さんが7人も来てくれかなり呑んで
落ち着けるエエ店、よしおちゃんもカッコいいとかで
3月の期限まで通ってくるよ~とご機嫌で帰った

洗い物をすまし、厨房の床をモップがけ
その間に洗濯機を稼動させ布団のシーツを洗う
次に客室行って明日のお泊りのお客さんのタメ掃除を丹念に
トイレも掃除、便器を拭いてピカピカに

店に下りてきてテーブルを拭き、新品の灯油ストーブもピカピカに
散らかった床も丁寧に掃いてキレイにした

約3時間、腹が減った
玄米は炊けていた。昨日作っておいたカレー汁をぶっかけて食う
缶ビール1本。食べ終わったら毎度のように睡魔がノックしてくる
よしっ、少し寝よう。キチッとハッキリ眠るタメ、ホットウイスキーを二杯


齢(よわい)60、即ち還暦を迎えてから
オレの人生カウントダウンに入ったと自覚
どういう時に自らの命を絶つか、介護なんかには絶対ならんと決めた
生きている以上は元気で溌剌としたい
それがダメになった時、オレは自らの命を絶つ
課題は如何に命を絶つかやった。狙いは爆死
今は妻子も離れいわゆる独居老人なら潔くありたいのだ

ずっとそう思ってきて、いつでも死んでよい覚悟はできていた

ところが
最近その思考に思わぬ変化が現れてきた

決めると前に進むしかないオレは
城崎温泉に行くと決めたら即行動に出て来てしもうた
城崎温泉にログハウスの癒しと酒とJAZZの風をと
当初、そのビジョンに間違いナシと意気揚々やった

確かに当初の出だしはまぁまぁでこのまま一年たてば予定通りにと
一年過ぎて一年半経過してみたら状況が益々悪化していた
ヤヤバイぜよ、払拭でけへん危惧が毎日やってくる
それは昨年の夏、7月のことやった

お盆になったら夏のお客さんがくるとの周りの声にも
当てずぽうで虚しい響きでしかオレに伝わらへん

8月に入った。その途端に泊り客が毎日一人ずつ続くやん
そして一週間もすると団体さんが続き満室も稀でなく
その勢いは9月の初めまで続いた
これが転機となって週末は必ず何組かの宿泊客が年末まで続き

年末年始はお盆を更に上回るお客さんで賑わった
で、その大半が20代を中心とした若い人達
ネットで検索してくる人が多い中でリピーター、口コミ、飛び込みも

それは自分で言うのもおこがましいが、自らの努力の結果と思う
コレまでのお客は頼むに足らずと
慣れぬネットに毎日挑みどうしたらこの城崎温泉・街山荘を知ってもらえるか
そして来てくれたお客さん次も来たくなるような自然な癒しを持って帰ってもらう

オレは若者が好き、歳いっても若さがある人が好き
好きやけどこの城崎温泉に来るまでこんなに20代とは接しへんかった
城崎温泉は圧倒的に20代のしかも前半が多く
オレは一緒になってリードするが如く弾けてしまう

リピーターの多くはその20代の若者達
70のオレが若者達に慕われる好かれる


一昨年の7月にヘタこいて泥酔して頭から階段を逆さまで落下
脊髄損傷という大ケガをしてしもうた
医者は悪くいけば下半身麻痺、良くて今までの半分の回復と言いやがった

一週間で歩行できるようになった
医者、病院なんて頼むに足らず、あれも仕事云わば営利目的の企業
10日で自ら強引に退院した。そこから独自の激しいリハビリが始まった
とは云うものの神経を侵された体は以前の半分以下の動きしかでけへん

36才でスキーにはまり込み、以来体を鍛える基本は鉄棒
とにかく逆上がりを繰り返していた。記録は30分で50回

それが事故で握力はまるで無く、腕力もダメ、
鉄棒でケンスイ一つできんようになった

あれから一年半、未だにケンスイすらでけへん
店内に鉄棒を設置して必ずいつかきっと逆上がりをと毎日励んできた
最近は脚が半分くらい上がり腕も少し引きつけ曲がるようになった

良くて以前の半分くらいと医者は言うた
正しくその通り、未だ半分にも及んでへん
そやけどオレは諦めへん、逆上がりできるまでは


若い人達が集ってきて一緒に弾けて仲良しがドンドン膨らんでいく
この半年、宿だけで自立できる状態になってきた
手足の先は痺れて時には激しく疼くけど体は確実に回復している

古希、70歳、昨年6月にそれをむかえ自爆思考は益々強固なものになっていた
このままこの城崎温泉で後10年、つつがなく送れば自爆死が良い
人生カウントダウンに入ったという思考に変化が生まれてきた

そのネガティブなマイナスとも云う思考に疑問が起きてきた
神経が侵食されている身体には寒さが過酷になってきた
夏はコバルトブルーの海で戯れ泳ぎもかなり上達してきた

以前は夏がキライで寒い冬が、しかも銀世界の雪が好きで
信州木島平村でロッヂを営みスキーに高じていたのが
この城崎温泉に来てそれが逆転してしもうたぞ

ほな、常夏のとこで暮らせばエエんや。
毎日海と戯れ、若い頃よくやったヨット、それにウインドサーフィンにボート
ダイビングにも挑戦しよう
今から自爆死を思いつめてきたコトが、アホちゃうかってネ

信州木島平村のロッヂを建て始めてきてからずっと何かを造りつづけてきて
城崎温泉・街山荘を造ったらもうこれから何も造れへん、と決めた

それも撤回
常夏の南国でオレの最後の楽園建設にとりかかるコトに決めたぞ
南国って何処? 沖縄かな、その中の石垣島か宮古島、奄美、
海だけもその内退屈するかも、ならば自然の宝庫の屋久島も視野に入れて

そこでまたお宿とBARをやって若者達と戯れ
執筆にも精を出して、いつまでも元気で溌剌と生きていくのだー

二年か三年後、この城崎温泉・街山荘に後継者を見つけ
新たな人生を展開しようと決めたのであ~る

その為に身体は益々鍛えばの
年末年始いっぱいお客さんが来てくれてそれなりに実入りもあった
儲ければ儲けただけ膨大な借金の返済で直ぐに消えていくのが
信州木島平村の街山荘が全焼してからのオレの人生

でもよ
よく働きメッチャ頑張った自分へのボーナスに少し贅沢させていただいたのじゃ
身体をもっと日常的に鍛える為
腹筋台と大きいサンドバッグをネットで購入しましたぞ
サンドバッグはお客さんの一つのエエ玩具にもにもなるぞ








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