2013年8月24日土曜日

城崎温泉・街山荘 夏の奇跡・その1



それは思いがけなく突然始まった
7月のどん底がそのまま8月に滑り込みただ耐えることを強いられていた
予定では8月10日から17日まで何日かを除いて泊り客が来る
そやから未だ10日は耐えなければと覚悟していた

で、どうせ今宵も飲み客すらけえへんやろうと
昼の作業の疲れた身体をチェアに預けボーっとしていたら
ドヤドヤと6人の団体が入ってくれたやおまへんか
8月2日、この日を境に慢性化したボーズが姿を消した

観光客の飲み客に加えお一人様やけどお泊りの予約が突然5日に
そしてその次の日、一人の男性が静かに入ってきて
「今日、お部屋空いてますか。泊れますか」ときた

神奈川からバイクで回ってきたのだと
オレ的にその人の面構えが自然に受け入れられる何かを感じた
その夜は男2人で色々と良い話がいっぱい出来た


彼は神奈川を発って城崎温泉・街山荘に着くまでは野宿だけとか
野宿は早朝に切り上げ熟睡も出来ず、街山荘の畳の上で爆睡できたそうな
何度ももう一泊しようかなと首を傾げて迷った挙句
次の朝10時過ぎに猛暑の中を暑いと苦笑いしてフルフェイスを被り行った

彼を見送ったその夕方、一人の青年が明るい笑顔で入ってきた
「泊らせていただけますか」
訊くと何とチャリで近畿を一周していると
彼も大阪を発ってずっと野宿で来たと言う


2人とも街山荘の一泊二食6500円に吸い込まれたと言う ペンギンペンギンペンギン

つづくウマウマ

0 件のコメント:

コメントを投稿