多分、夜中の三時頃やったと思う
お客さんはもう居ない、初めから居レへんかったかも
それすら定かでなかったオレの泥酔ぶり
あの夜は何とか記憶は止めていたようで
全体の感じが曖昧ながら思い出させる
JazzBAR街山荘のドアはガラス一枚、店外が透けて見える
と、そこへ独りの女性のシルエットがスーッと現れた
鈴も鳴子のような物をつけてないドアは音もなく開いた
かなり酔っている。オレも立ってるのが辛いくらい酔ってた
ビール、確かビールやった。彼女が飲んだのは
時間にして20分くらいのものやったと思う
何を喋ったのか記憶にない
ただ、印象としては「生意気な女」って感じで
二人の会話には始終剣があったと思うよ
お勘定は2000円と少しやったかな彼女は3000円ポンと出して
いわゆる「つりは要らねえよ」と感じで帰り際に男前を見せたね
で、バックから一枚のCDを取り出し
「ワタシのん、良かったら聴いて」
50年もジャズバーにライブハウスをやってくると
こんなシーンは珍しくない
で、聴いたら「もう要らんわコレッ」ってのが多いんやね
その時も「ハイハイ、うんうん」て受け取った
二、三日して、そやけどまあ聴いてみるかと
何、コレッ❣️
今まで聴いたことのない旋律、
声に妖しく魅惑され耳も感性も一方的に持って行かれた
Sugaml、スガミって言うシンガーソングライター
JazzBAR街山荘のCDプレイヤーは25枚入り
そのトップがSugamlの『ZlgsawPuzzle』になった
オレは毎日の何回も聴き入っている
ピアニストの太田君が来た時「うん、コレ誰?」
「そう、スガミさんね。彼女はイイ」
彼が手放しで称賛するの初めてや
城崎温泉と大阪を行ったり来たりしているオレ
このCDも一緒にいつも行ったり来たり
先日、城崎温泉のお宿で流しているとお泊りの女子が
「ワタシこのCD欲しい」で、スガミにサインいりで持ってきてもらった
別の日に古い馴染みの客に聴かせたら「欲しい」
城崎温泉で欲しいと言うた女子がCDを取りに来た日
仲間の男子も欲しいって、一週間で3枚ですぞ
街山荘でライブをしたミュージシャンのCDはその場で売れる
けど、見たことのないミュージシャンのCDが、こんなん初体験
Sugaml JazzBAR街山荘でのライブは
6月24日でござる。チャージ1800円
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