2016年1月13日水曜日

城崎温泉お宿 街山荘物語

「明日お部屋空いてますか?」
「何名様ですか」「一人です」

その明日は大阪に帰る予定でバスも予約していた。
年末年始の城崎温泉の混み具合は半端とちゃうみたい。
2号車まで出して満席、で先日城崎温泉に向かうのに電車
5時間も、よしおちゃん貧乏しとりますけん特急など滅相もない
2号車のバスにはトイレがない、ショボッ、ビール飲まれへん

城崎温泉は混んでいてもオレのお宿街山荘はその日予約はゼロ
そこへ男子一人来て二人きりで居るのはね~
「ゴメンなさい。明日は大阪に帰るのでお休みさせていただきます」
と丁重にお断り。チョッと後ろめたくもある訳で

「明日は部屋あいてますかぁ」
しばらくしてまた電話、気さくな男子の声
カップルで来ると言う。急に思い立って検索したら
何かオモロそうな宿やんけ、行ってみようてね

聞くと大阪の城東区、西天満店からそう遠くないやん
思わずクスッと笑うと向こうもククックとね
「ホンマは休みの予定してたけど開けましょう」
先の電話がこの後やったらと打算的な思いが

一組ずつのカップルが2日連日お泊りの後
次は二週間後に城崎温泉に帰ってくる
その時気持ちの良い状態にしておきたい

部屋の片付け掃除、シーツを剥がして洗濯
店もキレイに、洗い物、厨房の床もモップをかけ
翌日は二人だけのお客さん、料理は短時間でできる
する事がない、朝温泉に行って、温泉超満員
それから灯油ストーブの前でホットウイスキーをチビチビ

「今夜、大人2人子供1人いけますか?」
思わず「ヤッター」女子からの電話でござる
城東区のカップルが明るいうちに到着し、
カニ三人分を捌き、五人分の料理のお店スタンバイ

「ごめんくださ~い」
若い男子の声が厨房に聞こえてきた
若いカップル。泊まれますかときた
ハイハイ、オレの声は弾んでいた
料金を聞くと二人は顔を見合わせ首をかしげる
結局、やっぱり止まると、先ず温泉に行くと出かけた
ものの1分ほどで戻って来て、止めますと、アリャ~

続いて男の人が入ってきて二人泊まれますかと
で、先に部屋を見せて欲しいと案内
なかなか食事の用意がでけんやんー
部屋にトイレがない風呂がない。止めますと、うんもう~

急いで残りのカニを捌いているとドアの開く音
親子三人が入ってきはった
先ずお部屋に案内しましょう。エッとキョトン
「先に温泉行きますか?」
「はぁ~、食事は部屋でするんですか?」「いえ」
「部屋で待つんですか」
「それでも良いですが先に温泉に行かれるかココで待っていただいても結構です」
「あの~僕ら食事だけに来たんですけど」「は~あ?」
つまり電話は食事の予約ということでお泊りでないと

布団も三組用意しました。のにお泊りでないと、うんもう~
何か今日は変、こんなん初めてじゃん!

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