2016年1月27日水曜日

よしおのオリジナル料理、ズリ(砂肝)のピリ辛旨煮

いやいやもう大変ですね
世界的な規模の寒波、黄河も韓国の海岸も凍り常夏の東南アジアにも寒波で死者が出たりYNなどのアメリカに豪雪があったり、自然災害は年々信じられない記録の更新ですね。

それは一重に人間の傲慢がもたらした結果ですね

さて
その寒い折、街山荘のよしおちゃんはメニュー外の一品を作りましたぞ
ズリ(砂肝)のピリ辛旨煮

これの街山荘での歴史は古いです
仕込んで二日以上は寝かし味を染み込ませて
フライパンでサッサと炒め煮
出来上がったとこへニラのみじん切りをたっぷり
更にオニオンスライスをふりかける

唐辛子のピリ辛、ニンニクの香り
ビールや日本酒に最高ですよ‼️

2016年1月23日土曜日

ウッドバーニング


トコトンでもないけど結構天の邪鬼なオレ
人がハッピーに騒ぐのを覚めた目で見てんねん
例えば、一番がクリスマスそしてハロウィン
キリスト教徒でもなく白人のお祭りを意味なく騒ぐ
アホちゃうかとね、バレンタインもしかり

人混みを嫌悪するからお祭りもイヤ
誕生日もつまらん。数年前からオレは誕生日を葬った
稼業柄誕生日には皆さん色々祝ってきてくれた
嬉しくなくはないけど段々面倒臭なって

お祝いされてお礼を言うのが面倒
されたら相手の誕生日にもお祝いせなアカン
内うちの少人数なら未だしも多なるとね~

あんまり自分の個人的な事は表面に出さへん
息子が三人居る。
20歳まではオレ流に男として鍛えに鍛えた
20歳になったら父息子の関係は断つ
男と男、人と人として対等な立場でとね

それが妙に勝手に歩き出したのか
日常皆無と言うくらいに交流がない愛想のない親子
そやけど昨日は長男の50才の誕生日

50才と言えば男の節目の歳や
そこから一途に老けていくか或いは益々溌剌と生きていくか
久しぶりに長男へ誕生日の言葉を送った
「50になっても心は青年のように少年のように」

彼が幼少の頃、若い父のオレはいわゆる過激派で
幼少の彼にヘルメットを被せ子連れで街頭カンパ活動もした
そんなオレを見てたのかオレの思考性に近い生き方をしている

ウッドバーニングと言うのがある
板にハンダコテで焼きつけて絵を描く
高専を出て半年ほどドイツへ留学した三男が会得して帰った
知らん間に三宮で教室を開設してそこそこ生徒さんも居るらしい

長くオレを遠ざけていた彼が西天満に店を移してから
ちょくちょく顔を出すようになっな
ある夜、酔ったオレに携帯で写真を見せた
ウッドバーニングで描いた家のような物

酔ってたし写真の絵は小さいしオレにはどうでも良く邪険にすると
彼はムッとして「とにかく添付して送っとくよ」

翌日、iPadで拡大して見た瞬間息が止まり、唾を飲んだ
1998年に全焼した信州木島平村のログハウスのロッヂ街山荘
写実的ではなくメルヘンチックな彼の得意なタッチで描かれて
記憶を手繰り、思い出し思い出し描いたんや
目頭が熱くなり涙が湧いてきた

物質的にも精神的にも失くしたものが余りにも膨大で
未だにオレの裡に悲哀と無念が消えない塊として居座っている
そしてそれはオレの心の故郷でもあるのだ

彼には少五から高卒まで過ごした素晴らしい思い出が
消すことの出来ないトラウマとしてある訳や


2016年1月20日水曜日

よしおの著書

よしおの著書『山麓の炎 ほむら』
年末から売れ行き伸びてるよ✌

これ迄七冊出版したうちの五冊目
他の六冊は完売。
山麓の炎だけが唯一出版社から出たので
2000部も出来、200冊ほど残っています
目につくカウンターに展示販売してるよ

2016年1月18日月曜日

入口の飾りを替えた

今一納得してたいけど一応看板できた❗️
入り口が少し楽しくなったかな😅 

                                                ⬇︎

2016年1月16日土曜日

城崎温泉 お宿 街山荘物語 160110つづき最終編

翌朝、朝食を済ますと青年はあたふたと帰った
朝食を出すとホッとして発泡酒を開けてゴクゴク
「朝からビール飲んでる!」
だいたい皆さんの一応の反応が返ってくる
「朝のビールが一番美味いのに」「確かに」の声も
「秀ちゃん、ビール飲む?」「飲む飲む」
さすがは秀ちゃん、彼女も一緒に三人でモーニング乾杯❗️
この日の午後、オレもバスで大阪に帰る
何と、秀ちゃんカップルと同じバスやん

昨夜の予想外に多くの来客で厨房は洗い物の山で再び大混乱
店内の片付け、布団も始末し、部屋も掃除、洗濯物も取り入れ
バスが出る2:40時までオレは時間との勝負ざんす
何とか2時過ぎに一通り終わった時
「よしおちゃ~ん」若い女子の黄色い声が明かりを落とした店内からすっ飛んできた
厨房から慌てて店に。戸外の明かりを逆光に四人の女子がドアの所に
「誰?誰?」オレは駆け寄った
昨年二度も来てくれた明石のEちゃんや
「何で城崎温泉に来てウチに泊まれへんねん」
「ちゃうねん、私ら香住にいっとってん。ほんで今城崎に着いたとこや」
「そうかぁ、一日早かったらな。オレ今からバスに乗って大阪や」
で彼女達とはそこそこに店頭でお別れ

帰りのバスで秀ちゃんと同席して穏やかに語り合い
酒が入っていたらかなりガラッパチの彼も満席の車内では
声を落として緩やかなお話だす
「これで腐れ縁になるかもな」オレ
「ほんでな、朝のビール代もらい損ねたわ」
「ほな今払うし」「エエねん。オレのミスやし」
「そうか、大阪の店すぐいくし」「おっ、ぼったくったろ」

バスは大して遅れもせず阪急梅田バスターミナルに到着
7時前に店を開けることが出来、とりあえずビールにタバコ
腹も減った。最近よく食べる釜上げ蕎麦で腹ごしらえOK

ドアの開けて髭面の男が入ってきた
「おう〜Sちゃん帰ってきたんかいな」
彼は昨年夏頃からソロキャンプにはまり込んでいる
厳寒にも耐え得るキャンプするんやと正月も10日間ほど行ってた

今日帰ってきて思い立って車を飛ばしてきた
明石からやで、飲み切って車中泊すると言う
「何言うてんねん、オレと一緒にここで寝よ」
てな事で他にお客さん来ず二人飲んだ飲んだ


昨年の今頃に10人ほど伴って城崎温泉街山荘に初めて泊まった
その後天満の店のラストパーティー
引っ越してきたこの西天満店はコレで二度目
昨年夏は城崎温泉近くの気比の浜に何日かソロキャンプ
その最後の方に泊まりでなく飲みに来た
お土産はオレの愛煙のキャスター1のロング1カートン
そのとき居合した女子達とバリ飲んで店のソブァーで沈没

大声の上にメッチャ喋りまくるうるさい奴と鬱陶しいとも思ったけど
ソロキャンプを執拗に繰り返す彼の姿勢を見直した
ソロキャンプ状況をFBで克明に挙げてくる
オレは励ましを込めて出来るだけコメントを入れる
段々心が通じてくる


そういえば彼とのつながりはFBで友達申請をしてきたのが始まり
会ったこともない男子、以来FBでは欠かさずいいねをしてくる
オレの長文をいつも楽しみにしてくれている

キャンプ話を中心に両親の話、仕事の話
ずっとしゃべり続ける。それが今では苦にはならずニコニコ聞くオレ
彼がソロキャンプにのめり込んだのは彼女との破綻
彼女とはその日の昼、城崎温泉を発とうとした寸前に
訪れてきたKちゃんやねんな
城崎温泉の最後の訪問者がKちゃん
大阪に帰ってきて最初の訪問者がSちゃん
奇遇といえば寄寓。因縁のようものを感じる訳で
皆萎えずたくましく生きていこうね

「仕事終わって無事帰宅しました。午前中は少ししんどかったです。
昨日はありがとうございました。楽しかったです。
しかも泊めてもらって朝も目覚ましかけてもらってて。
次の日が仕事でも行けるのがわかったので、また遊びに行きます」

Lineで送ってきた。好きなヤツまた一人増えたぞ    ー完ー

2016年1月15日金曜日

城崎温泉 お宿 街山荘物語 16年1月10日編つづき

城東区のカップルは直ぐに温泉へ、親子三人さんも温泉へ
さぁやっと食事の用意が出来ると厨房に入った途端
ドアの開く音がした
「やってますか?いいですか?」中年のカップルさん
食事をしながら飲みたいと
「どうぞ、ただ、お泊りのお客さんの食事の用意中で一度に直ぐにわ」
「急がないからゆっくりやってください。飲み物だけは先に」

余裕で食事の用意が出来るとのんびり構えてたのが
ここに来てチト焦りが見え隠れしてきたぞ

コンロの空いた隙に注文の料理を仕上げ一品ずつ出す
その間も飲み物のお代わりがないかちょくちょく見に行く
お二人共そこそこ飲めるので放っておかれへん

7時になって二組の五人さん温泉から帰ってきはった
その頃には中年のカップルのご注文は全て出していた
城東区のカップルと親子三人の席は離した
カップルは当然飲み放題と張り切っている
親子三人はその日のうちに車で神戸まで帰るので飲めない
ほなオレはカップルと三人で飲もうって事になった
まぁまぁ間も置かず手際よく料理を出して
さあゆっくり飲むべぇと席に着き飲み始めたのもつかの間
若いカップルが入ってきて料理とお酒
それを出し切ったとこに三人のお客さん、続いてお二人
気がついたら満席状態

「秀ちゃん(城東の彼)が予約してくれて開けて良かった」
「そやろ、俺のお陰やで」威張ってやがるww
行ったり来たりバタバタ手際よく全て済ましたとこに、一人の青年
泊まれますかときた。9時を回っていた
「泊まれますが食事は定番が終わり今から何か身つくろいますわ」
「いえ、食事は済ましてきました」チョッとホッとする
カウンターで一人ポツンとビールを飲み出した

年配のカップルが腰を上げお勘定だって
お二人が出て行った後の席へ青年に移動を勧めた
「一緒に飲めへん?」秀ちゃんが青年を自分らの席に招いた
すでに秀ちゃんカップルと若者カップルはストーブを挟んでお喋り中
青年が加わりオレも入り賑やかになったぞ

秀ちゃんが青年にカニを差し出し、鍋も進める
それどころかご馳走するからと一緒に熱燗を飲み出した
秀ちゃん体も太く大きいが太っ腹や

親子三人が帰り若者カップルも帰って入れ替わるように
また新たなカップルのご来店ござる
可愛い端正な美人、彼は野生チック
他の宿に素泊まりできて晩メシと夕食を求めてきた。

城崎温泉という所、夕方6時を過ぎると飲食店はほぼ閉まる
それを知らへん観光客は安い素泊まりを選んではみたものの
食事ができる店がない。探し回り結局コンビニで買うしかない

ローソンと向かい合わせの街山荘。食事処の赤提灯
ホッとして入ってきはるねん。誠心誠意お応えしますねん
「次に来る時はココで泊まらせてもらいます」よく言われる
ほんで、お泊りに来たお客さんそこそこ居てます

この若いカップルもそれで色々注文しはったが
何せ前述のように切れた食材が多いからメニューの品に欠落が
ある物を5品ほどをご注文
さぁオレ、また料理だす。飲み物の注文もアチコチから声がかかる
厨房とカウンターのなかと客席をひょいひょい身軽に移動
その度にそれぞれのお客さんとちょっとした会話もはずむ

最後の若いカップルはご夫婦やった
「わっ、美女と野獣やん!」「よしおちゃん、それ言い過ぎやで」彼
その前も年配のカップルに「次の密会はココでしましょう」なんて
「よしおちゃん、あんなん言うたらアカンで」秀ちゃん
おれ、ズバッと核心つきまんねん。けど、空気読んでの発言
楽しく受け止めてくれ、それで空気を和ましてます

で、皆の住所、出身を披露してもらうと一人を除いて大阪やで
そうなるとさらに会話も弾みぐっと親しみが湧いて
オレはと言うと、その時ばかりと「ほな西天満店に飲みに来てや」
チャッカリ営業して、FBやLineで友達になり記念写真をガシャ

初めの若者カップルも若い夫婦も帰り
秀ちゃんカップルと青年とオレの四人で飲んでると
「今夜は営業してますか?」電話、男子の声
声の主は間もなく現れた。30半ばの男子二人。
この人らも大阪で、またまたよしおちゃん営業だす

「ゆっくり飲みたいのになぁ、宿の門限が」
他の温泉街は知らんけど、城崎温泉という所お客さんに門限をつける
しかも、11時~11:30時。コレってお客さんをあの取ってる、でしょう!
せめて深夜1時なら納得できるけど、まるで武士の商法
上から目線もエエとこやで
「そんなん、ほっときほっとき。ゆっくり飲みましょう」煽るオレ
で、彼らは秀ちゃん達が寝た後も1時過ぎまでオレと飲んだ


つづく

2016年1月13日水曜日

城崎温泉お宿 街山荘物語

「明日お部屋空いてますか?」
「何名様ですか」「一人です」

その明日は大阪に帰る予定でバスも予約していた。
年末年始の城崎温泉の混み具合は半端とちゃうみたい。
2号車まで出して満席、で先日城崎温泉に向かうのに電車
5時間も、よしおちゃん貧乏しとりますけん特急など滅相もない
2号車のバスにはトイレがない、ショボッ、ビール飲まれへん

城崎温泉は混んでいてもオレのお宿街山荘はその日予約はゼロ
そこへ男子一人来て二人きりで居るのはね~
「ゴメンなさい。明日は大阪に帰るのでお休みさせていただきます」
と丁重にお断り。チョッと後ろめたくもある訳で

「明日は部屋あいてますかぁ」
しばらくしてまた電話、気さくな男子の声
カップルで来ると言う。急に思い立って検索したら
何かオモロそうな宿やんけ、行ってみようてね

聞くと大阪の城東区、西天満店からそう遠くないやん
思わずクスッと笑うと向こうもククックとね
「ホンマは休みの予定してたけど開けましょう」
先の電話がこの後やったらと打算的な思いが

一組ずつのカップルが2日連日お泊りの後
次は二週間後に城崎温泉に帰ってくる
その時気持ちの良い状態にしておきたい

部屋の片付け掃除、シーツを剥がして洗濯
店もキレイに、洗い物、厨房の床もモップをかけ
翌日は二人だけのお客さん、料理は短時間でできる
する事がない、朝温泉に行って、温泉超満員
それから灯油ストーブの前でホットウイスキーをチビチビ

「今夜、大人2人子供1人いけますか?」
思わず「ヤッター」女子からの電話でござる
城東区のカップルが明るいうちに到着し、
カニ三人分を捌き、五人分の料理のお店スタンバイ

「ごめんくださ~い」
若い男子の声が厨房に聞こえてきた
若いカップル。泊まれますかときた
ハイハイ、オレの声は弾んでいた
料金を聞くと二人は顔を見合わせ首をかしげる
結局、やっぱり止まると、先ず温泉に行くと出かけた
ものの1分ほどで戻って来て、止めますと、アリャ~

続いて男の人が入ってきて二人泊まれますかと
で、先に部屋を見せて欲しいと案内
なかなか食事の用意がでけんやんー
部屋にトイレがない風呂がない。止めますと、うんもう~

急いで残りのカニを捌いているとドアの開く音
親子三人が入ってきはった
先ずお部屋に案内しましょう。エッとキョトン
「先に温泉行きますか?」
「はぁ~、食事は部屋でするんですか?」「いえ」
「部屋で待つんですか」
「それでも良いですが先に温泉に行かれるかココで待っていただいても結構です」
「あの~僕ら食事だけに来たんですけど」「は~あ?」
つまり電話は食事の予約ということでお泊りでないと

布団も三組用意しました。のにお泊りでないと、うんもう~
何か今日は変、こんなん初めてじゃん!

2016年1月10日日曜日

1日延期

ホンマは今日大阪に帰る予定やった
けどね、昨夜突然お泊まりの電話が入り
明日に延期でごじやる

昨日泊まったお客さんは早朝5時半に出ていきはった
朝食取られへんから夜中に弁当作っておいた
早く出る人にはいつも弁当だす

で、チトねヒマしてて朝から飲んでまんねん
ストーブにヤカン置いてウイスキーお湯割りとか
酒と焼酎ミックスの熱燗とか 

でもよ、ただの飲兵衛ちゃいまっせ
飲む前に1時間みっちりトレーニングしたぞ

2016年1月8日金曜日

榊原明子ピアノと箏のライブ

ピアノと箏(こと)との珍しいコラボ。
普通のものはコトとは琴なんやけど箏なのである。

ピアニスト榊原明子は奈良という関係からか
元々和楽との共演が多い、三味線、鉄笛、尺八等々
それを知ってるオレですら箏は珍しく
箏自体を直に聴くというのもなかったから
新鮮に受け止められた



同じ絃楽器、高音になるとピアノのか箏か識別しにくい
調和のとれた旋律が狭い店内を心地よく響く

箏の折本氏は何度も
「音が素晴らしく良く響く」と感心していた。
それはそうなんや、壁全部が丸太
丸太表面の湾曲と窪みが音を吸収し
木の柔らかみが音を優しく受け止める
音楽演奏には最適の空間と言えよう

観客はたがわず魅了させられ飲む手を止めて聴き入っていた
西天満の新店舗になって二度目のライブ
昨年11月のさがゆきは木曜日
今回の榊原明子は水曜日とどちらも平日
オレの集客の苦労なんて意に介さない我儘な日程や


10人も来てくれればと半ば諦めていたが
蓋を開けてみれば17人のお客さん
その半分が城崎温泉街山荘にお泊まりになった人達
ピアノと箏が珍しいという以前にライブが初めての人も居て

オレのホンマにエエライブやから来ての言葉に乗ってくれた
当然皆さん全員魅了され満足してくれましたぞ
オレが企画するライブは絶対良いものしかしまへん

信州木島平村の街山荘が全焼して既に18年
大阪に舞い戻りジプシーのごとく店を転々としてきた
変わる度にお客さんも変わる
変わってもついてきてくれるお客さんも少なくないが
新しい店には新規のお客さんを開拓魂で獲得する
これがオレの意地であり稼業での信念である訳で

そんな中、城崎温泉にお泊まりに来てくれた人達が
遠くからも来てくれる、実に嬉しい‼️