2015年12月17日木曜日

街山荘物語 三人ナース

お宿街山荘物語。例によって長い文章がいつもより更に長いかも

そろそろバスの時間や、そこでバス用にローソンにで500mlの缶ビール買ってたら
携帯のベルがけたたましく鳴った。
正月のお泊まりの予約のお電話、慌てて宿に帰りメモをする
バスの時間が気になる。
電話のお客さんとのやりとりがやっと終わって、さぁ出るぞと外に出た
バタバタといきなり激しい雨音やん!

こんなギリギリになったというのも昨日泊まった可愛いのナース3人が
ゆっくりのんびり遅い朝風呂に出かけ新記録を樹立しはった
お宿開設ほぼ四年になるが朝飯がお昼を超えたのは初めてじゃ
れっきとした記録更新でござる‼️

昨年も来た可愛い一人のナースがリピーターになって新たに別の友達を連れてきてくれた。
今年になってリピーターがどんどん増える。嬉しいじゃござんせんか。
彼女たち3人は昨日夜勤明けでほとんど寝ずにやってきた
それも知らずにオレはその夜も3人相手に飲めるものとワクワクしてた
ナース達もそのつもりで城崎温泉お宿街山荘にレンタカーを飛ばして来た訳

冬の早い帳が下りた夕刻の6時過ぎ
先ずは温泉と出かけて行きはりました
この日のお泊りはこの子達だけやから
夕食の時間はいかようにも丁寧にできるのでゆっくり行ってらっしゃいと

8時前に帰ってきた。それから遅い夕食だす
お腹すいた〜腹ペコ〜
先ずはすぐに食べられるカニ刺し、続いてグラタン
定番のタンドリーチキンと極太ソーセージ、そして焼きガニ
出す度に「わー」とか「すっごい!」の歓声
コレ聞くのんオレにとってはホンマに心地良い訳で

三人が一応にまずはビールで食べはじめた
止まる事なく絶えず食べながらも静かな会話も止まれへん
食べるのと会話が夢中でビールはなかなか減れへん

夕食をコースのように全部出し切ったら
オレのそれからの仕事は次々注文される飲み物で
カウンターの中とテーブル席とを行ったり来たり
いつもなら普通はそう

食べはじめた時に飲み放3800円にするかどうか思案してたので
ま、とりあえず成り行きに任せようって事に相成って
オレは舌鼓を打つ三人の横に椅子を持ってきてチョコンと座ります
三人の話を聞きながら飲み物のお代わりに待機姿勢だす
ところが、、、
一向にお代わりがなくオレはビールから
ホットウィスキーに代えて一人チビチビなんやなぁ
カニの食べ方を指導したり時折会話に入るオレ
けど、いつもと違うてちょっと浮いた感じ持て余していた

彼女たちの会話は職場の誰彼の思いと評価
仕事内容の意見やエピソード
彼の話、それぞれの恋愛観、結婚、将来

女の子が三人寄れば華やかで賑やかでが普通
お喋りではなかった、思いの伝えあい
社会や政治の難しい話こそなかったが
親身に語り真摯に受け止め合っている
いつしかオレは聞き入っていた

与えられた仕事をそれなりの思いで必死にこなし
恋もし、普通に遊び、その中で年齢を重ねる事を考え
どうしても未来に対する不安は払拭できずそれぞれが模索している

夜勤明けで寝てなかった。
温泉に浸り、カニも料理も時間をかけ全部食べた
三人で語り尽くしている。酒を飲む余力は消えていた。
世も更け日付が変わった。
後は心置きなくぐっすり眠りに入りたい

朝食の時間をきいた
「う〜ん」三人共生返事
適当にゆっくり寝たらエエねん。とオレ

それでもオレは翌朝7時に起きて8時には朝食の用意は出来た
いつ起きてきてもOKざんす
ま、10時頃までには起きてくるかなと
オレはその日、大阪に向かう予定で14:40発のバスを予約していた
今回は25日まで10日間もお宿を離れる大阪での長期滞在
ナース達が眠りについている間、厨房も店内も念密に片付け掃除

11時前になってやっと起きてきた彼女たちはそのまま温泉へ
帰ってきたのが正午を過ぎて12時半に遅い朝食なのだ
飲んで弾けるつもりが静かな語らいに終始した昨夜
そしてゆっくりぐっすり寝たにもかかわらず、もっと眠りたいと

派手な事もなく一見淡々と生きている姿を垣間見たオレには
彼女達の懸命さが背中にズンと伝わり胸の底にじんわり染み渡るものがあった
たいして飲まず、昼近く起きてきても悪びれるでなく
当たり前のように自然な振る舞い

仕事が辛いって感じではない、生きる重荷を感じる訳とは違う
将来への漠然とした期待と不安
それでも今生きている自分を見つめわずか1日の癒しを求め
この街山荘というお宿を選んで来てくれた
ここへ来れば只々安心であり余計な気遣いもない
イイねイイね、そんなお宿をさせてもらってるのに
心から嬉しいと思った訳です

さっ、オレがご馳走するからコーヒー飲む?
四人でコーヒー飲んで記念写真を撮って
彼女たちが出て行ったのは2時前かな
次は天満の店で会おうと約束して





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