2014年7月19日土曜日

京都の三ヶ月半

店の窓から一直線東に延びる、赤青黄色の信号が一列に並んで点滅
二条通は宵闇が降りひっそり、時折車が行きかい
ヘッドライトやテールランプがエンジン音と共に走る

 
昨夜は京都での最後の夜
最初に来たのが弥生ちゃんの連れ合いのケンちゃん
少し遅れて弥生ちゃんと友達の夏ちゃんに古本屋のろ親父

この日、中国人の周ちゃんは古物商の店の引越し
で、オレは手伝いに行ったのに
荷物がほぼ運び出されてガランとした部屋に待たされただけ
オレを年寄り扱いして手伝いから遠ざけやがった

「引越しで疲れてるやろうけど最後の夜や、顔出して」
メールを送った。最後の夜はこの6人で飲んだ

よしおちゃんにあげるものがあると週ちゃんは出て行った
小さな木箱、何とキューバ産の葉巻がビッシリ
まともに買えば数万はする代物、ワシ、狂喜したがな






三ヵ月半、オレ流に京都を堪能したなぁ

吉田山の上までチャリで行くにはなかなかチョッとしたトレーニング
着いたら汗だく、そのまま鉄棒にかじりついたり
木刀を振り回したり長い竹をも振り回したり
樹の幹に張り手をしたり蹴り上げたり
中央の公園に水道がある。
頭から上半身ソープを使ってきれいに洗った後は
弁当にビール。そこから木立の合間から京都市街を見下ろし読書
気がついたら眠っていたり

吉田山の少し下に真妙堂というそこそこのお寺があった
そこそこ大きいのに小山の上にあり観光客はほぼけえへん
樹木を絶妙に配置して濃淡を絡ませた緑がしっとり静寂を呼んで
ここでもオレの格好の読書場であった



御所と下賀茂神社の糺の杜も鍛錬と読書の場やった
鴨川でも当初は頑張って走った。けど、やっぱ膝が悲鳴あげてやめた
一番近場の冷泉疎水の桜と銀杏、モミジの並木の遊歩道は
日常的な鍛錬と読書の場やった
疎水の発電してる小さなダムの脇はダムからの風が涼しく
昼から夕方までゆったり時を刻んだ



三日に一度は図書館にも行って本を貪り読んだ

オレの京都は観光地を避けた探索やった
で、商売的には負けたな。いや、こんな短期で結果を出すのが変
負けて撤退と決めたらどんでん返しに
弥生ちゃんが現われ当初目論んでいた結果オーライになった
夏頃までに誰か任せる者が出てくるかも、、、とね

20日から弥生ちゃん店長の京都街山荘
早計な見通しを立てるのも何やけど
彼女なら多分、上手くやっていけるはず

そこまで考えた訳ではないんやが
天満のもっちゃんも然り、京都の弥生ちゃんも
いずれ自分の店を持ちたかった。けど、カネがない

店を作るオレの錬金術が期せずして若者の夢を叶えてるんや
弥生ちゃんが何とかやっていけるのを見定めて
そんな店をもっと増やそうかな
店を持ちたいと言う若者はいっぱいおるねん

ホンマに一つ挑戦していってたら道が多様に広がるもんや
オレはまだまだ走って生み出していかなな

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