2014年6月23日月曜日

京都を離れようと思う

京都に来てまだ三ヶ月にも満たへん
京都は居れば居るほど、住めば住む程エエとこや
子供の頃から何かと言えば京都に足を向けて来た

京都に住めたらと曖昧な憧れが消せずにいた
そうして今こうして拠点を設け暮らし始めたら
オレの漠然とした憧れを裏切る事はなく
毎日が充実し新鮮さえある

目玉の観光地を訪ねることはほとんどしてへんけど
その周りに或いは裏に潜む佇まいや景観に
「おぉう」と思わず声を発する静かな感動に見舞われる毎日ペンギン




昨日も吉田山で数時間過ごした帰り一つの山門が目に入った
時々通ってた道なのに見過ごしていたんやな
山門の左の柱に京都守護職本陣と大きな木の札
山門の向こうは緩やかな勾配の石畳が広くゆったり登っている
すでに夕刻、この時期陽が落ちるのは遅い


誘われるように山門をくぐり上へ奥へと登って行った
上への奥は予想外に深く、先ずは金戒光明寺
広い石畳の路を上がると境内が大きく二段に広がり
絶妙に配置された古木が建物と調和して
それぞれの建物が大きく豪壮で歴史を感じさせため息が出る
その先を更に土塀の続く石畳の路を上がると











真妙堂。
紅い門の向うは三方に石畳の小道が広がり
その間は濃淡織り交ぜた見事に手入れされた緑の庭園が
静かに広がり、それでもひっそり感が漂い
古びれた三重塔の向うの広い境内を挟んで
下の金戒光明寺よりも更に大きな本堂が鎮座していた
左右と背後は樹木が整然と植えられ巧妙な人工の美が凛とある











普段は主に吉田山で昼の時間を過ごすコトが多い
時には御所、下賀茂神社の糺の森、岡崎公園に美術館の裏の庭園
よし、決めた。明日からはここや。真妙堂の樹木の木陰が読書場ぜよ

ところが、その後ろから落胆の陰りが寂しく芽を出しきやがる
左京区の一部の狭いエリアでもこんなに色々あるのに
もっと範囲を広げたらもっともっと京都を発見できるやろうに
京都に居るのは後ひと月足らず、、、つづくウマ

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