おどけた軽い言葉とは裏腹に
この人の表情に硬さがあり目はオレの深層に入り込んでいる
「そやから何も問題ないって言うたやん」
「ホンマにその通り」
「あれあれ〜その目怖いんやけど」
血液検査にCTには不具合もなくまぁパーフェクト
ただ、
ただ何ですよね、尿検査に血が混じりこれは座視でけへんねんて
「直ぐに専門医で検査しましょう」
笑顔の下に有無を言わさない頑固な光
オレ、タジタジ不承不承従うしかおまへん
この人、10日ほど前にひょんな事から店に来て
不思議なくらいオレを気に入ってくれて
そこからもう5回くらい来てるかな
何と医者で坊主ときた
超元気を自負するオレにいたずら心が動いて
拉致するようにしてオレを検索
◯ン◯ンの先から内視鏡入れられるねんで
四年前にこの洗礼を受けてまさに拷問やった
専門医行ってもそれだけは断固拒否する姿勢で臨んだ
「拒否するのは勝手ですよ。けどね尿検査で気になる雑菌がいました。
多分、膀胱にポリープがありますね。もしそうなら放置してると癌になり転移した時は大掛かりな手術をしたり命にも関わる危険性があります」
断固拒否の勢いがたちまち萎えて、オレしゅん
「内視鏡検査受けます」
「大丈夫です。四年前とはカメラも一段と良くなり痛みは激減してます」
んなこと言われても信用する訳あれへん
まな板の鯉、処刑台の上。悲壮な覚悟のオレ
ゼリー状の麻酔を◯ン◯ンの先から注入され待つこと約10分
これがね、もう全く恥ずかしい屈辱的な姿勢
下半身すっぽんぽんで両足露わに広げる格好っす
幸いナースはおばちゃんで幾分ホッ
10分経ちました。ドクター登場
麻酔薬で麻痺はしてるもの触れられたら分かりますがな
全身に衝撃的な電流が走ったように極超緊張のオレ
あれれ〜れ、ピクッピクと強い刺激は受けたものの
内視鏡が入る時のあの言語を絶する激痛、な〜し
で、余裕が生まれ横のモニターを興味津々とオレも観察
結果はやっぱりポリープが膀胱の30%だと
日程を合わしたら10月3日に手術決定
早期発見、早期処置、全くタイミング良かったようで
坊主であり医者であるその人が現れなかったら
そして、オレを強引に検査へ導かなさったら
オレは大変なことになってたんやろうなぁ
この人、オレの命の恩人
名前の頭に龍がつくから龍神さまと感謝感謝っす
でね、ありがた〜いことに
その都度送迎付きなんやで
それも、オレ好みの清楚な美人
その時ばかりはワシ、し あ わ せ 〜〜
写真はその人のお寺の銀杏の巨木
撮影は清楚な美人💕